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人工エナメル質
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| 「人工エナメル質」ってご存知ですか? |
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| 院長 中西 保二 |
私たちの身体はすべて、外胚葉性由来の上皮組織で覆われています。 そして、この上皮組織が何らかの理由で破れて、内部組織が露出することを創傷と呼んでいます。上皮が破れて組織が露出すると血液が出ます。この血液が固まると再び上皮が形成されて傷が治っていくのです。 歯は一番外側がエナメル質、中に象牙質、中心に神経があります。内部組織を守っているエナメル質は外胚葉性由来で、身体に当てはめると皮ふ(上皮)の役割をしていると 言えます。虫歯によって象牙質や神経が露出した状態は傷(創傷)と同じと考えることができます。 しかし、象牙質には血液が存在しないために皮ふと同じような治ゆは望めません。 だから、虫歯は「自然には治らない」のです。 虫歯で欠損した部分をつめ物で補うという治療は、いわば傷口に「永久の包帯」をした状態だったのです。もしつめ物が取れた場合は、内部組織が露出した傷口のままなのです。 しかし近年、虫歯を取ったあとの象牙質に「刺激や細菌から内部組織を守る被膜」をつくる画期的な製品が開発されました。これはわかりやすく言うと「人工のエナメル質」です。当院ではこの製品を、虫歯を取り除いた象牙質表面に使用することで、「体の上皮性の治ゆに近い状態」にすることができるようになりました。 象牙質の表面に液体をぬって光で硬化させるだけです。あとは、歯の欠損部分を詰める、かぶせるなど人工物で補えば治療終了です。仮につめ物が取れたとしても、象牙質の上に人工エナメル質という上皮が、形成されているのであわてることはありません。 これからの歯科治療には、人工エナメル質という考え方は、欠かせないものとなってくるでしょう! |
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