コラム

光学スキャナーで負担の少ない「歯型取り」が実現

2022年4月1日

こんにちは。
 
広島市の「中西歯科医院」です。
 
 
歯科治療において、歯型はとても重要なものです。
 
歯型取りのご経験がある方はご存じかと思いますが、これまでの方法では患者さまに不快な思いをさせてしまうことがありました。
 
患者さまの負担を軽くするために、当院が導入している先進的な「歯型取り」の方法についてお話しします。
 
 

少しでも楽に歯型取りができるように「光学スキャナー」を導入

光学スキャナーはデジタルで歯型を取る方法です。
 
カメラの先端をお口の中にゆっくりとかざすと、わずか数分で数千枚の写真を撮影し、データ化して保存。立体画像として、歯や歯のまわりの組織の形だけでなく、色みまで忠実に再現します。
 
かつての歯型取りは、粘土のような印象材をお口の中に入れ、固まるまで待っていただく必要がありました。
 
舌やお口の内部にものが当たったときに、吐き気をもよおすことがありますが、これは嘔吐反射といって、生理的なものです。
 
細い器具や指でもオエっとなってしまうのに、印象材を乗せたトレーとなるとどうでしょう。嘔吐反射の強い方は、治療が中断してしまうこともあるほどです。
 
光学スキャナーは、お口の中に触れることなくあっという間に終わりますので、嘔吐反射にお悩みだった患者さまにも安心して治療を受けていただけます。
 
 

「光学スキャナー」で歯型を取るメリット

不快感を減らす以外にも、光学スキャナーを利用するメリットがあります。
 
・精度が高い歯型を取れる
 
お口の中を細部まで忠実に再現するので、ぴったり合うものを製作でき、長くお使いいただけます。
 
スキャンした画像はすぐにモニターに映し出されますので、患者さまと一緒に確認しながらシミュレーションを行うことも可能です。
 
・やり直しを減らす
 
人の手で行う歯型取りでは、人的なミスや印象材の不具合で、取り直しをお願いすることもありましたが、そのリスクも減らせます。
 
データのやり取りや保管もスムーズに行えます。
 
・安全面にも配慮
 
カメラの先端部分は患者さまごとに交換しますので、衛生面でもご安心いただけます。また印象材を誤って飲み込む心配もなくなります。
 
 
痛みや不快感は個人差があるものですが、患者さま一人ひとりに寄り添いながら、快適に治療を受けていただけるように配慮しています。
 
歯型取りに不安をお持ちの方は、当院にご相談ください。