2019年6月12日

セラミック製の詰め物や被せ物をコンピューター上で設計し、機械で削り出すセレックシステムは、患者さまにとって非常にメリットの大きい治療法です。

とりわけ、セラミック製の詰め物や被せ物が即日完成するという点は、極めて魅力的です。

そこで気になるのが、なぜそれほどまでに製作期間を短縮できるのか、という点ですよね。

修復物を機械で製作できる

本来、詰め物や被せ物を作るためには、模型やワックスを用いて試行錯誤しながら修復物の製作を進めていくものです。

人の手で操作するプロセスが多い分、時間も長くかかってしまいます。

一方、セレックであれば、詰め物や被せ物の原型をコンピューター上で設計することができます。

しかも、そのデータをもとにミリングマシンと呼ばれる専用の機械が自動で切り出し、修復物の形を整えてくれるのです。

ちなみに、この削り出しにかかる時間は、わずか10分程度となっています。

修復物の精度が高いので装着も容易

詰め物や被せ物などの修復物は、とにかく精度が重要といえます。

つまり、歯質との適合性ですね。

これがぴったりと適合すれば、接着のプロセスもスムーズに進みますし、何より虫歯の再感染予防にもつながります。

虫歯の再発というのは、修復物と歯質との間にすき間があることでそのリスクが高まるため、適合性には細心の注意を払う必要があるのです。

セレックであれば、お口の中を光学カメラで正確にスキャンし、そうして得られたデータをもとにコンピューター上で設計、機械で精密加工するため、非常に精度の高い修復物が出来上がります。

まとめ

このように、セレックなら治療を開始したその日に、セラミック製の詰め物や被せ物を完成させることは難しくありません。

ただ、症例によっては即日完成させることが難しい場合もありますので、気になる方はお気軽に当院までご相談ください。

セレックシステムはまだまだ最先端の治療設備であるため、わからないことも多々あるかと思いますので、ていねいにご説明いたします。