
インタビュープラス(広島市南区の中西歯科医院)

中西歯科医院
副院長 中西 茂先生
歯を治すだけでなく、
全身の健康づくりをしていきたい
広電「南区役所前」「比治山橋」下車すぐ。広島産業文化センター12階にある「中西歯科医院」は、1980年に中西保二院長が開業されました。オフィスビルの最上階にある診療室からは京橋川・黄金山・宇品港が一望でき、院長先生の明るいお人柄もあって、地域の方々に長年愛されている歯科医院です。
3年前より院長のご長男である茂先生が副院長に加わり、設備や内装も新たにリニューアル。歯の寿命を延ばすだけでなく、「身体全体の健康づくり」もサポートされているという中西歯科医院。その次世代を担われる茂先生に、お話をうかがいました。
(2020年7月11日取材)

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勉強熱心と健康志向は、まさに院長譲り!?
- さっそくですが、茂先生が、歯科医師になられた経緯を教えていただけますか。
- かっこいいエピソードはなくて、父の背中を見て育ちました。父(院長)はあの通り気さくで、仕事の愚痴は聞いたことがないですね。「歯医者はいいよ」と聞かされて育ったので、小学生ぐらいから意識していました。長男なので「あんたも歯医者になるんよ」と母に言われていた気がします(笑)。
今は父と仕事していて、一番楽しい時期ですね。ケンカもほとんどしませんし、お互いに持ちつ持たれつという関係。さっきも僕の仕事を手伝ってもらっていました(笑)。 - それは理想的な関係ですね。院長先生のどういうところを尊敬されていますか。
- 積極人間で、やることがとにかく早い。思い立ったら吉日というタイプなんです。70歳になっても、東京でもどこでも、勉強会にすぐ行くんですよ。決断がすごく早いので、そこは本当に尊敬していますね。
Q
Q
Q茂先生はずっと広島だったんですか。

最後の3年間は大阪の歯科医院で分院長を任されて、しっかり勉強させてもらってから、地元・広島に戻ってきました。
Qこちらの医院は、「歯だけじゃなく、全身の健康づくりができる」が、コンセプトだとうかがいました。
というのも、院長は昔「類天疱瘡(るいてんぽうそう)」という全身にブツブツができる自己免疫疾患になったんです。どこの皮膚科に行っても治せなかった指定難病なんですが、院長はそれを食べ物で治したんですよ。だから説得力がありますよね。
院長のおかげで、僕もこの3年間で食べるものはすっかり変わりました。食べる物で身体が変わるということは、本当にみなさんに教えたいですね。
最近では僕も院長と一緒に、「味覚の学校」という勉強会に通って学んでいるところなんです。今後は僕も患者さんに、食べ物の大切さをうまく伝えていけたらいいなと思っています。
Q勉強熱心なところと健康志向は、まさにお父様譲りですね。
「情報提供」で歯の寿命を延ばす
Q茂先生は総合的に治療されるそうですが、とくに得意な治療は何ですか。

Q設備もすごく充実されていますね。20倍も拡大して見れるライカ製の「マイクロスコープ」に、白いセラミックの詰め物がすぐできる「セレック」、歯を最小限しか削らずに治療できる「エルビウム・ヤグレーザー」など、ここまで先進的な設備が揃っているところは、県内ではめずらしいのはないでしょうか。
Q茂先生ご自身が、患者さんに対して大切にされていることは何ですか。
それから、歯の寿命の話をすることが多いです。同じ歯が何度もむし歯になって治療する方が多いので、「お手入れのやり方を変えないと、2、3年後にまたむし歯になるので、銀歯はぴかぴかにするイメージを持って磨いてくださいね」とアドバイスしていますね。
みなさん、歯のことをあまりご存知ないので、「一本の歯は5、6回しか治療できないから、なるべく削らないようにしましょう」とか、「将来、抜歯のリスクが高まるので、神経は取らないようにしましょうね」といった情報も、どんどん伝えるようにしています。
Q歯科医師として、うれしかったエピソードや印象的だったエピソードを教えてください。

3歳ぐらいのお子さんで、治療に慣れるための練習を半年ぐらいしていたこともありました。お母さんも大変だったと思いますが、やっと治療できた時はやっぱりうれしかったですね(笑)。
身体の内側から健康になれる歯科医院へ
Q新型コロナウイルスの感染対策はどのようなことをされていますか。
コロナ以前から、クラスBの滅菌器や滅菌パック、ハンドピース専用の滅菌器、口腔外バキューム、給水管路クリーンシステム搭載の診療台を備えて感染対策に力を入れてきましたが、滅菌関係をさらに見直しました。すべての器具を滅菌できるものに変えたり、新しい滅菌器をさらに増やすなど衛生面に投資していますので、当院ならいつでも安心して来ていただけるかと思います。
Q他院との違いや、こだわりはありますか?

セレックで作るセラミックの仕上げなんかも、ドクター一人で研磨までやっていると大変なのですが、当院の技工士さんの研磨は本当にツルツルなので、安心してお口に入れていただけます。
院長と僕で、アンテナを張っている場所がそれぞれ違うので、最新の情報がダブルで入ってくるのはいいところかもしれません(笑)。
当院に来ていただいたら、歯を治すだけでなく、身体の内側から健康に、キレイになれますよ。
Q歯科医院ですが、健康に関する機械や本も、たくさんありますね。
Qスタッフや教育については、いかがですか。
スタッフの教育は歯科衛生士の主任に任せていますが、主体的に動ける方ばかりで、講習会にも積極的に参加しています。まれに残業してもらうこともありますが、一分単位で残業代をつけています。当院では、みんなで一緒にお昼ご飯を食べているので、コミュニケーションは自然ととれますね。スタッフ全員で行う朝礼の効果も大きいです。大声を出すことで、、「今日も一日がんばるぞ!」というスイッチが入ります。
Q茂先生のプライベートについても、少し教えていただけますか。
最近は発酵器を使って、乳酸菌がたっぷり採れる納豆や麹(こうじ)、ぬか漬け作りに凝っています。おすすめは干しシイタケのぬか漬け。他の野菜から出た水分を吸ってくれるので、すごく美味しいですよ!朝と夜はぬかの世話をして、自分でお弁当も作っています(笑)。
Qこれから、どんな医院にしていきたいとお考えですか。

そうなると、多くの患者さんがより通いやすくなりそうですね。
今日は長いお時間をありがとうございました。
★インタビューを終えて★
謙虚で明るく、時にはユーモアを交えながら、わかりやすく話してくださった茂先生。「患者さんに歯の寿命を延ばす情報や、身体にいいことはぜひ教えてあげたい」というサービス精神にあふれた優しいお人柄と、現状に甘んじることなく、常に新しい情報を取り入れる意識の高さが伝わってきました。クチコミでも、「副院長先生はすごく勉強されています」という声が多く、茂先生のお話を楽しみに通っている患者さんが多いのではないでしょうか。